【RPAR】レイ・ダリオ式ETFをご紹介
昨日、レイ・ダリオ式ポートフォリオである『オール・シーズンズ戦略』をご紹介いたしました。
しかしながら上記は自らポートフォリオを組み、リバランスを行う必要があり、やや面倒なものでもあります。
『オール・シーズンズ戦略』を実践してくれるETFがあればうれしい…そんな投資家の望みを叶えてくれるETFである、RPARをご紹介します。
日本の証券会社ではまだ販売しておりませんが、世界的に人気が高まっているそうです。
RAPRとは
まず、RAPRが何なのか、ご説明いたします。
ブリッジウォーターとバンカメ出身者が組成したETF
RPAR(Risk Party ETF)は、レイ・ダリオ氏率いるヘッジファンドであるブリッジウォーターの元マネージャーと、バンクオブアメリカの元コンサルタントにより組成されたETFです。
そもそもブリッジウォーターのファンドは超富裕層にしか門戸が開かれていなかったものです。
それを一般投資家が購入して実践できるようになったことだけでも十分価値があります。
アセットアロケーション
アセットアロケーションは下記の通りです。
『オール・シーズンズ戦略』とは若干割合が異なりますが、
・株式
・中期国債
・長期国債
・金
・商品
で組成されていることに変わりはありません。
ポートフォリオ内の商品シェアは下記の通り。
先物やMSCIといった米国以外の投資先商品も含まれており、国際的に分散された投資商品となっております。
経費率は0.50%とのことで、VTIの経費率が0.03%であることを考えると高額です。
これを高いと捉えるか、リバランスや買い付けの手間が省けると考えるかはあなた次第です。
実績
RPARは発売開始が2019年12月とまだまだ歴史が浅いETFです。
そのため追える期間は短いですが、ちょうどコロナショックという検証機会があったので見てみましょう。
コロナショックで2%ほど価格下落がありましたが、その後上昇し、結果発売開始からのリターンは+6%です。
コロナショックで株価は大きく下落しましたが、債券価格は上昇しており、債券の割合が高いRPARではコロナショックはむしろプラス要因といて働いていると思われます。
日本の証券会社で取り扱いなし
このような、レイ・ダリオ式ETFであるRPARですが、残念ながら日本の証券会社での取り扱いはありません。
アメリカの証券会社を開設し、海外送金するというのもありですが、費用を考えるとあまりお勧めできないですね。
私は楽天証券に要望を出しておきました。気長に待ちましょう。
まとめ
レイ・ダリオ式ETFであるRPARをご紹介しました。
先物やアメリカ以外の商品にも投資をすることで国際的に分散されています。
また、販売開始から期間は短いですがリターンも狙えそうです。
残念ながら日本の証券会社での取り扱いはないですが、気長に待ちましょう!
どんな経済下でも確実に利益を出せる?オール・シーズンズ戦略をご紹介
2月中旬より、コロナウィルスの影響でマーケットが大きく下落し、その後も乱高下を続けています。
特に、2月第4週のダウ下落率は12%で、これはリーマンショックやブラックマンデー・1929年の世界恐慌に匹敵する下落率だったそうです。
この下落を受けて、多くの投資家が株式を売却しました。
私もご多分に漏れずその中の一人で、マイクロソフトやVISA、マスターカードの株式を100万円ほど売却しました。(幸い、損失は出ておりません)
ちなみに、私は上記銘柄はキャピタルゲイン狙いで投資していたとはいえ、長期保有しても問題ないと思い購入したものです。
では、なぜ売却してしまったのか。それはあまりの価格変動の大きさで、自らの資産が減少することが怖くなったためです。
一般に人間が利益を得る・または損失を被る場合に取る行動理論として、「プロスペクト理論」というものがあります。
上記理論によれば、人間は収益よりも損失に目が行きがちで、損失が発生しそうな場合は損失回避的な利益確定に走ってしまうとのこと。上記理論は正しいと自らの身を以て感じました。
それでは損失回避を行わないためにどうすれば良かったのか?
それは損失が発生しないような資産配分で資産を保有しておけばよかったわけです。
そこで、コロナウィルス相場でも大きく価格を下落させることなく、リターンはS&P500にも劣らないポートフォリオ、いわゆる『オール・シーズンズ戦略』をご紹介します。
そして、リーマンショック以降のマーケット実績を基に、上記ポートフォリオがリターンは得られながらも、価格変動は小さいことをお示しします。
オール・シーズンズ戦略
オール・シーズンズ戦略を書く前に、オール・シーズンズ戦略の考案者について説明しておきましょう。
オール・シーズンズ戦略は、アメリカのヘッジファンドマネージャーであるレイ・ダリオ氏が考えた、個人投資家向けポートフォリオです。*1
レイ・ダリオ氏とは
レイ・ダリオ氏は1949年の生まれです。
ダリオ氏が成人した1970年代は1920年代以来の不況やニクソン・ショック、オイルショック・ベトナム戦争と激動の時代でした。
その中で証券会社に勤めていたダリオ氏は、多くの資産クラスの価格が乱高下する現場を目撃します。
それを見たダリオ氏は、マーケットには大儲けのチャンスがあるとともに、大損のリスクも孕んでいることに気づき、様々なシナリオと市場動向の関連性を理解することに努めました。
そして、上記の探求を続け、資産価格の変動は4つだけであると突き止めたのでした。
4つの資産価格変動要因
ダリオ氏によれば、資産価格変動の要因は下記4つとされています。
1インフレ
2デフレ
3経済成長
4経済下降
そして、上記4つのいずれが起こった時にも価格が上がるような商品のポートフォリオを事前に組んでおくわけです。それが、『オール・シーズンズ戦略』です。
オール・シーズンズ戦略
お待たせいたしました。『オール・シーズンズ戦略』のポートフォリオがこちらです。
見た印象だと、債券が多めで、株式が少なめですよね。これは株式による価格変動リスクを減らしているためと考えられます。
例えば、資産のポートフォリオとして株式50%:債券50%とすると、価格変動リスクは
株式95%:債券5%となります。
株式偏重はリスクを大きく高めるので、株式の割合を減らしているのです。
2007年〜2020年の実績はどう?
ポートフォリオが分かったところで、過去のマーケットでの実績を見てみましょう。
外国のサイト*2ですが、過去のマーケット実績から仮想的にオール・シーズンズ戦略の実績を見ることが出来ます。
前提条件
『オール・シーズンズ』戦略を実際に購入できるETFを基に組んでいきます。
ポートフォリオ1がオール・シーズンズ戦略です。
そして、ポートフォリオ2として、ベンチマークでVTI100%を置いてみました。
そして、その他の条件は
・初期投資額:1万ドル
・毎月の追加投資額:1,500ドル
・年に1回のリバランス
・分配金は再投資せず
です。
結果は?
結果は下記の通りです。
2013年以降の株高の影響もあり、最終的には
オールウェザー戦略:$527,271
VTI:$657,123
となりました。
しかしながら、それより前の2007年〜2013年においてはVTIを上振れていたので、株式不調局面で効果を発揮すると言えるでしょう。
また、年度別のリターンを見てみましょう。
驚くことに、リーマンショックがあった2008年にもプラスのリターンを上げられています。
ちなみに、2020年のコロナショックでもプラスです。
このように、価格の上下変動を抑えながらもリターンを狙えるのがこのポートフォリオの強みです。
まとめ
どんな経済下でも確実に利益を出せる(?)かもしれないポートフォリオを紹介しました。
あなたも参考にされてはいかがでしょうか?
本内容は、下記の書籍に基づくものです。
詳しく読みたい方はこちらからどうぞ。
ところで、『こんなポートフォリオがあるなら、ETFでも出してくれれば良いのに』と思われた方がいらっしゃったかもしれません。
そこで、次回は、レイ・ダリオ氏の考えに基づき作成されたETF『RPAR』について取り上げます。
LINE証券の口座を開設!感じたメリット・デメリット3選
前々から気になっていた、LINEが提供するサービス『LINE証券』の口座を開設しました。
スマホで買える証券会社ということで、他の証券会社と一線を画しているな、と感じる箇所もありつつ、ちょっとイマイチだなと感じるところもありました。
今日は、LINE証券を開設して感じたメリット・デメリットを3つずつ上げてみます!
メリット
口座開設まで早い
通常、証券口座は下記のステップを踏んで口座開設をします。
①ネット上で申し込み
(本人確認資料やマイナンバーカードアップロード)
↓審査に数日
②口座開設完了連絡
↓書類送付に数日
③口座開設完了
だいたい、①~③まで1週間、もし不備があった場合は数週間の時間がかかってしまいます。
審査に時間がかかって、書類送付にも時間がかかるなんて、大変ですよね。
また、書類が届いた後は、ログインIDやらパスワードやらを設定しないといけなく、それがまた取引をするやる気をなくしてしまいます…
それに比べて、LINE証券の口座開設はカンタン。最短翌営業日に開設出来ます。
また、口座開設完了はLINE上で連絡をもらえるので、メールアドレスを登録したり、無駄な手間はありません。
書類のやり取りもなく、開設したらすぐに使い始められます。
デメリット
取り扱い銘柄が少ない
これは新興証券会社では仕方がないことかもしれませんが、取り扱い銘柄が少ないです。
具体的には、
国内ETF:15種類
国内株式:300銘柄
外国株やCFDの取り扱いは無いです。
楽天証券ではETFと国内株合わせ4,000銘柄以上の取り扱いがあることを見れば、大きく差があります。
ただ、例えばS&P500ETFやダウETFといった有名どころは揃えているので、シンプルなインデックス投資をしている人であれば十分かもしれません。
手数料が分かりにくい
LINE証券は、基本的に手数料を無料と謳っています。
しかしながら、それでは企業側に利益が出ません。
実際は各銘柄ごとに『スプレッド』という取引コストを徴求しており、これが統一感が無く分かりづらいです。
少額の購入であれば少ない手数料でも、購入額が多くなればなるほど痛い出費となります。
『LINEスマート投資』と組み合わせて毎月8,000円のポイント投資
メリット・デメリットとは異なるのですが、LINE証券の強みを1つ挙げておきます。
それは、LINEポイントで投資が出来る点です。
LINEではLINE Payの利用額に応じてポイントが溜まります。
特に、毎月10万円以上の利用をした場合は2%のポイントが還元されます。
その仕組みを使ってLINE証券への種銭を作ることが出来ます。
特に、『LINEスマート投資』という、株式会社FOLIOが提供している投資サービスを用いれば、毎月最大8,000ポイントをゲットできます。年間だと代替10万ポイントですね。
これで低リスクで簡単に10万ポイントを手に入れることが出来ます!
まとめ
LINE証券のメリット・デメリットを書いてみました。
是非、一度お試しください!
カナダも0.5%利下げ!日本も続く?
昨日、FRBが緊急の利下げを実施したニュースがありました。
umejiro330.hatenablog.com
それに協調するような形で、カナダでも0.5%の利下げが実施されたようです。
www.nikkei.com
これは、3/3にG7で協議後発表された「適時かつ効果的な措置について、さらなる協調行動の用意がある」という共同声明に基づく行動と考えられます。
一方で、G7のメンバーである日本やECBは利下げに踏み切っておりません。
というのも、金融政策決定会合はユーロ圏が12日、日本が3月18日〜19日で実施されることから、決定会合後に利下げを実施するのではないかと考えられるためです。
ただ、FRBが先んじて緊急利下げを実施した手前、各国も緊急で続く可能性があります。
特に日本については、リーマンショック時に他のG7が協調で利下げを行う中、日本の金融市場は相対的に安定してる状態にあるとして利下げを行わなかったところ、急激な円高になった過去があります。
北川景子がGLAY『REVIEWⅡ』のCMに出る理由を纏めます
GLAYの25周年アルバム『REVIEWⅡ』が3/11に発売されます。
それに合わせてGLAYがアルバムのCMを出したのですが、その中で芝居をし、歌を歌うのが北川景子です。
GLAY『REVIEW Ⅱ 〜BEST OF GLAY〜』SPOT (HOWEVER ver.)
GLAY『REVIEW Ⅱ 〜BEST OF GLAY〜』SPOT (SOUL LOVE ver.)
『SOUL LOVE』を選ぶ当たりが良いですね。1998年当時は『誘惑』と同時リリースされ1位、2位を独占しました。
ところで、『HOWEVER』が発売されたのは1997年、『SOUL LOVE』が発売されたのは1998年です。
一方で、北川景子は33歳ということなので20年前には小学生。
北川景子自身がリアルタイム世代かというとそういうわけでもありません。
ではなぜ北川景子なのか、それをまとめてみます。
「あいつも歌っていた」
『SOUL LOVE』を歌うCMの中で、「いつも歌っていた あいつも歌っていた」というフレーズがあります。
「あいつ」とは誰でしょう、という話です。
そう、引っ張るまでもなく北川景子の夫、DAIGOでしょう。
DAIGOは41歳なので、GLAYが人気のピークを迎えた90年代には10代後半ということで丁度青春世代に当たります。
DAIGOは北川景子との結婚式でGLAYに生演奏してもらうなど、GLAYのメンバーとも親交が深いそうです。
そこで、世代ではない北川景子も影響を受け、今回のオファーに承諾したと思われます。
関連記事です。
GLAYのREVIEWⅡを見て感じたことを書いています。
umejiro330.hatenablog.com
Review2.5とやらも配信されるらしいですね。
umejiro330.hatenablog.com
アメリカ利下げ宣言も株価下落、円高へ
コロナウィルスの、経済界への影響が止まりません。
先週金曜日にFRBが、月曜日に日銀が相次いで声明を出しました。
そして火曜日、FRBが早速政策金利0.5%の利下げを発表しました。
www.nikkei.com
通常、緩和宣言をすればマーケットに対しては良い影響を与え、株価は上昇するはずです。
ただ、発表後のダウは大幅下落、ドル売り円買いの状態です。
この要因を考えるとともに、FRB声明発表後の他国の動きを予想していきます。
株価が下落、円高に
株価
FRBが利下げ発表を行ったのが現地時間午前10時ころ。
それに合わせて、一時株価は急上昇しましたが、その後下落しました。
要因は色々あると思いますが、そもそも月曜日にダウが5%以上上昇した理由が、金曜日に行われたFRBの声明で「3月に利下げを行う」と表明したことによるものです。
そのため、利下げに関しては既にマーケット内に情報が織り込み済みだったことが考えられます。
一方で、金曜日に会見して火曜日に利下げするという緊急さは、アメリカ経済への影響の大きさを感じさせます。
それゆえ、マーケットは大きく下落してしまったのではないかと考えます。
為替
為替については状況は変わらず、引き続きドル売りです。
昨日、円高牽制のために実施されたと考えられている日銀の総裁談話も効果薄という感じでしょうか。
umejiro330.hatenablog.com
『総裁談話』で株価は上昇したが、長続きしないと思う
今日の日経平均は、寄り付きにおいては下落局面で始まりましたが、日銀の黒田総裁の『総裁談話』発表後に株価は上昇し、結果1%程の上昇で終了しました。
ただ、個人的には特に楽観できる内容の発表には思えませんでした。その理由を下記に示します。
『金融市場調節』や『資産買入れの実施』としか言っていない
改めて、総裁談話を見てみます*1。
最近の内外金融資本市場では、新型コロナウイルス感染症の拡大により経済の先行きに対する不透明感が強まるもとで、不安定な動きが続いている。
日本銀行としては、今後の動向を注視しつつ、適切な金融市場調節や資産買入れの実施を通じて、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針である。
『適切な金融市場調節や資産買い入れの実施』と書いています。政策金利を下げるとは言っていません。
円高牽制も、効果が表れず
『総裁談話』を出す少し前、金曜日にアメリカのFRBが追加利下げを表明しました。
www3.nhk.or.jp
それを受けて、アメリカマーケットは急激にドル売り、円買いに流れ、2円近く円高になりました。
円高は、株価にとって悪影響です。というのも、日経平均株価に組み込まれている企業に輸出企業が多いことから円高は業績悪化に繋がりかねないからです。
また、リーマンショック以降日本では円が70円台にまで上昇したことがあり、国民全体に『円高=悪』のイメージがあるという意見もあります。
このように、円高は日本全体に悪影響を与える可能性があるため、『総裁談話』によって牽制を掛ける狙いがあったというのが市場関係者の考えです。
為替の反応薄
しかしながら、為替の反応は薄く、発表後、一時的に円安に向かいましたが再び円高に。