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アメリカ利下げ宣言も株価下落、円高へ

コロナウィルスの、経済界への影響が止まりません。

先週金曜日にFRBが、月曜日に日銀が相次いで声明を出しました。

そして火曜日、FRBが早速政策金利0.5%の利下げを発表しました。
www.nikkei.com
通常、緩和宣言をすればマーケットに対しては良い影響を与え、株価は上昇するはずです。

ただ、発表後のダウは大幅下落、ドル売り円買いの状態です。

この要因を考えるとともに、FRB声明発表後の他国の動きを予想していきます。

株価が下落、円高

株価

FRBが利下げ発表を行ったのが現地時間午前10時ころ。

それに合わせて、一時株価は急上昇しましたが、その後下落しました。

要因は色々あると思いますが、そもそも月曜日にダウが5%以上上昇した理由が、金曜日に行われたFRBの声明で「3月に利下げを行う」と表明したことによるものです。

そのため、利下げに関しては既にマーケット内に情報が織り込み済みだったことが考えられます。

一方で、金曜日に会見して火曜日に利下げするという緊急さは、アメリカ経済への影響の大きさを感じさせます。

それゆえ、マーケットは大きく下落してしまったのではないかと考えます。

為替

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為替は引き続きドル売り

為替については状況は変わらず、引き続きドル売りです。

昨日、円高牽制のために実施されたと考えられている日銀の総裁談話も効果薄という感じでしょうか。
umejiro330.hatenablog.com


円高が進むことで引きつづき日本株への影響も懸念されます。

今後の他国の動き

アメリカは政策金利の引き下げが可能な金利水準でしたが、他国はどうでしょうか。

日本やECBは既に政策金利がマイナス圏に突入しており、政策金利の引き下げは容易ではありません。

一方で、アメリカに金利引き下げの先手を打たれたことで円高・ユーロ高となっているため、ここはアメリカに続き緊急の政策金利引き下げを実施すると考えております。

ただ、今日のアメリカマーケットの動きを見ると、政策金利引き下げを実施してもマーケット自体を上向きさせるほどの影響は与えられないでしょう。厳しい局面ですね。

早いコロナウィルス鎮静および経済回復を望んでおります。