GLAYの『REVIEWⅡ』を見て、進化していないのは自分自身だと感じた
以前に、GLAYとラルクを比較する記事を書いたことがあります。
umejiro330.hatenablog.com
その中で、「GLAYはTAKUROばかりが曲を作っている、バリエーションが少ない」ということを書きました。
それから数か月後、GLAYがベストアルバム『ReviewⅡ』を出すとのことで、収録曲を見てみました。
その後、上に書いた文言は、自分自身がGLAYの変化に付いていけていなかったから書いただけかもしれない、と思いこの記事を執筆することにしました。
目次
GLAYとの出会いは『REVIEW』
私のGLAYとの出会いは、中学2年生(2007年)の時に、地元のゲオ(古い)で中古で買ったGLAYのベストアルバム『REVIEW』でした。
半透明の青いパッケージの、通称『青盤』です。2007年は、ラルクが2年ぶりの活動を再開し、シングルの発売・テレビの露出も多くファンになっていました。
その過程で、ラルクとしのぎを削っていたGLAYについても知ってみたいという経緯で購入したものです。
すぐにPCからデータを取り込んで、iPodに入れ聞き始めましたが、『グロリアス』や『BELOVED』といった、出会いと別れ、青春の儚さ(また、どこか硬派で男臭さ)を歌うGLAYに共感を覚え、その後彼らのアルバムを聴いていきます。
例えば、『REVIEW』の後に発売された通称赤版である『DRIVE』であったり
2009年に発売された『THE GREAT VACATION』はレンタルして聞きました。THE GREAT VACATION VOL.1~SUPER BEST OF GLAY~(初回限定盤A)(DVD付) CD+DVD, Limited Edition
- アーティスト:GLAY
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: CD
『LOVE IS BEAUTIFUL』
LOVE IS BEAUTIFUL (初回限定盤)(DVD付)
- アーティスト:GLAY
- 発売日: 2007/01/31
- メディア: CD
ジャケットを見て分かりますが、モノクロで暗さを感じさせます。
それと対照的なアルバム名の『LOVE IS BEAUTIFL』。
GLAYのデビューからの苦悩と、過去から一貫したテーマである『愛』をTAKUROは曲に昇華させました。
「LAYLA」や「MIRROR」という楽曲は、重苦しいながらも希望を持たせる歌詞が書かれています。
今でも、GLAYのイメージはこのアルバムです。紆余曲折しながらの苦悩がありながら、これからも走り続けるのだ、という強いメッセージが込められたアルバムです。
『BLEEZE』『疾走れ!ミライ』の違和感
その後、2013年に大学に入って、若干音楽を聴くことから離れていきました。
それから、久々に聞いたシングルに驚きを覚えました。
GLAY / BLEEZE (GLAY EXPO 2014 TOHOKU)
GLAY / 疾走れ!ミライ(Miracle Music Hunt Forever 5/31Ver.)
TERUが作曲をし、それまでのGLAYサウンドとは異なる爽やかなナンバー。『LOVE IS BEAUIFUL』のイメージである私にとって、違和感だらけでした。
上記以後に発売されたシングルも、私のGLAYのイメージとかけ離れたもので、その後10年代のGLAYを聴かなくなりました。
『REVIEW2』
そして、社会人になり、GLAYで『NO DEMOCRACY』が出ると広告が出ても、上で感じたその違和感を取り除くことが出来ず、聴かず仕舞いでした。
ただ、2020年に発売されると聞いた『REVIEWⅡ』は別でした。
REVIEW II ~BEST OF GLAY~[4CD+2DVD](特典なし)
- アーティスト:GLAY
- 発売日: 2020/03/11
- メディア: CD
私は気になり、その中身を見てみることにしました。
アルバムは4枚組で、メンバーそれぞれが選曲をしCDに収められています。
そこには、GLAY=TAKUROではなく、GLAY=4人 というメッセージを感じました。
メインソングライターを降りたTAKURO
realsound.jp
3年前に、TAKUROが受けたインタビューでの一幕です。
そこで、こんなやり取りがありました。
日本におけるバンドの在り方っていろいろあると思うけど……たとえば、ひとりのシンガーソングライターみたいな人が、全体を引っ張っていくという形があるじゃないですか。で、90年代以降のGLAYは、TERUが歌って、リーダーである俺がメインで作詞作曲をするっていう形をとっていたんですけど、自分としては、いろいろと技を磨きながら、「これだ」と思って発表しても、世の中的には「またこれかよ」っていうような評価もあるわけですよね。これまでのものを求められる一方で、「もっと新しいGLAYが聴きたかった」という声もある。そのせめぎ合いなんです。諸先輩たちを見ていても、そういうことで苦しんでいるのがよくわかったし。だから、俺としては、GLAYのメインソングライターというところから一回降りることによって、また見えるものがあるんじゃないかっていうのは、その頃からずっと思っていたんですよね。
GLAYとしてのイメージが固まることを恐れたTAKUROが、新しいGLAYを作り出すために、敢えて他のメンバーにソングライトを頼んだのだと。