Origamiの株価が一株1円だった件
本日、メルカリが傘下のメルペイを通じて、同業者のOrigamiの全株式260万株を取得したとニュースになりました。
そこで買い取られた株価が一株1円と衝撃的に安価な値段でした。
それに加え、メルカリに買収される際にOrigamiの従業員を7割カットするという話もありました。
Origamiにとっては非常に厳しい被買収だったわけです。
個人的にはメルカリとOrigamiが合併することに関して悪いイメージは無いです。
過去にもこの合併について、今後の展望を踏まえ記事を書いたことがあります。
umejiro330.hatenablog.com
一方で、最近こんなニュースが話題になっていました。
news.livedoor.com
「PayPayがOrigamiを潰したんだ」と、大変目を引くようなタイトルになっています。
Twitterでも話題になっており、PayPayの批判が多く書かれていました。
私個人の意見ですが、Origamiが競争に負けてしまったのは純粋な体力不足であったと感じます。
PayPayはソフトバンク、楽天Payは楽天、LINE PayはLINEと、国内のトップ企業が競合するQRコード決済事業に、ベンチャー企業であるOrigamiは裸一貫で対峙したわけです。
多くのQRコード決済事業者が広告宣伝費をかけて普及を狙う中で、Origamiもそれに乗ってしまいました。
Origamiは増資を何度か受けましたが、合計でも数十億程度。
PayPayの100億円還元キャンペーンのような派手な広告宣伝を行おうものなら、あっという間に体力切れになるのは分かっていたはずです。でもそれに乗ってしまった。
PayPayや他の決済事業者がキャンペーンを行い拡大する最中に、体力不足になることを想定し早めに大きな会社の傘下に入る必要があったのではないでしょうか。
もしかすると、日露戦争で日本軍がロシア軍に勢いで一気に攻め込み勝利を拾っていったように、Origamiも勢いでシェアを拡大するつもりだったのでしょうか。
それとも、負け戦だと分かっても強硬した太平洋戦争のように、PayPayや楽天Payの参入に正面からぶつかりに行ったのでしょか。
QRコードの先駆けが木っ端微塵にされたのを見て、どれだけ技術力が優れていても、やはり最後は体力・資金力だなと感じました。